
愛知サマーセミナーは「誰もが先生、誰もが生徒」というスローガンの元、3日間通して私立の大学や高校の校舎の教室で多種多様な講座が開講されます。講座数はなんと2000近く!
7/14にリハス名古屋緑として講座を開講させていただきました。タイトルは「介護する人を支えたい!アロマナースの試み」
訪問看護師の仕事・役割について、訪問していくうちに見えてくる介護の現状、介護者さんの身体・精神的ケアの必要性の話。アロマセラピーについて、精油が持つ様々な役割について、ストレスや疲労とケアについて、アロマトリートメントを使った実際の症例についてなど話をさせていただきました。また、数種の精油をブレンドしたオイルを使ってトリートメントで基本となるタッチを実際に体験していただきました。
アロマトリートメントの体験中、参加者さんのおひとりの方がこんな話をしてくださいました。
「おじいちゃんが寝たきりなんですけど、(介護者さんである)おばあちゃんに時々怒鳴っていて・・・」と。
怒鳴る原因は病気によるものということもあるかもしれませんが、動けないことに対するいら立ちや病気に対する不安、迷惑をかけていることへの自責の念なども考えられます。理解されないと感じ怒っていることもあります。心を許している家族だからこそぶつけようのない怒りを表出しているということもあります。
今回のお話を聞いてますとまずはおじいちゃんの不安の軽減かなと思いました。なので、おじいちゃんにアロマのタッチを存分にやってあげてください。その後、色々ご苦労なさっているおばあちゃんの手を取っておばあちゃんのケアもしていただけるといいのではとお話ししました。すると、にっこり笑って「やってみます!」と言われました。
人に心地よく優しく接してもらった後はたいていの方は穏やかな気持ちになります。また、自身の気持ちに気づくことがあります。
怒りの下に隠された気持ちに気づけたら関係は変わります。
アロマセラピストでありナースだからこそできること。
これからも、様々な場面で発信し続けていきます!